洗濯乾燥機を導入したことで「外に干す」という重労働から解放されたはずなのに、なぜか毎晩、洗濯に対するモヤモヤした負担感が残り続けていませんか?

その原因はいたってシンプルで、乾燥が終わった後「乾いた衣類を取り出し、1枚ずつたたんで収納する」という手作業がそのまま残っているから。
どれだけ家電が進化しても、最後の工程が人間の手作業として立ちはだかる以上、洗濯という家事は手間のかかるもの。
これを楽にしようと思った時、多くの場合「どうすれば素早くたためるか」というテクニックを調べたり、畳み板のような便利グッズを足したりしがちなのですが、このような家事のストレスを根本から減らしてくれるのは、作業を速くする足し算の工夫ではなく、「たたむ」という工程そのものを消してしまう引き算の発想かもしれませんよ。
実際、乾燥機付き洗濯機を使いつつも、収納方法を根底から見直して「たたまない前提」に切り替えたことで、夜の家事時間が20分ほど軽くなったという実例があります。
洗濯時に使ったハンガーのままクローゼットへ直接しまう仕組みをつくれば、「取り込む→たたむ→しまう」という一連の動作そのものが丸ごとスキップできますし、効率化を目指して手足を忙しく動かすより、当たり前だと思っていた手順をひとつ消す方が、暮らしに生まれるゆとりははるかに大きくなります。
そもそも私たちは、なぜ洗濯物をたたんでいるのでしょうか?
もちろん、シワを防いだり綺麗に整えたりする目的もありますが、実は「従来の引き出し収納の形状に合わせるため」や「昔からそうするのが普通だったから」という理由で続けていたりしませんか?
服の管理方法をハンガー中心に再設計してみると、たたむという作業の多くは、必ずしも衣類にとって必須ではなかったと気づかされるはず。
とはいえ、すべての服をハンガー掛けにすれば解決するわけではありませんが・・・。
とくに、水を多く含んだセーターなどのニット類は、ハンガーに吊るして干すと自重で生地が伸びたり型崩れしたりしてしまいますから、衣服の素材によって、たたむか平干しで管理しなければ痛んでしまうものも。
だからこそ必要なのは、「全部たたむ」か「全部掛ける」かの二者択一ではなく、「ハンガーに掛けてたたむ工程を消す服」と、「型崩れを防ぐためにたたんで保管する服 」を明確に切り分けること。
Tシャツやワイシャツ、日常着などはハンガー直収納へ移行して工程を限界まで削り、本当にケアが必要なニット類だけをたたむ。
そうやって家事の標準工程を引き算していくと、家電の便利さを本当の意味で活かせるようになっていきます。