夏に履いたスニーカーを見ると、汗や土ぼこりでかなり汚れていることがあります。
そんなとき「水につけて、ブラシでゴシゴシ洗えばきれいになる」と考えがちですが、メーカーの案内を調べると、必ずしもそれが基本とは限らないようですよ。
無印良品は、レザースニーカーについては水洗いを避け、ブラシや皮革用クリーナーで手入れするよう案内していますし、「その他のスニーカー」についても、薄めた中性洗剤などで拭いた後、水拭きし、陰干しする方法を推奨しているようです。
少なくとも無印良品の案内だけを見ると、スニーカーを水に浸して丸洗いすることは薦められていないようです。
素材によって「洗っていい」の意味が変わる
ASICSの公式案内では、合成繊維や天然繊維のメッシュ・布について、水拭きで落ちない汚れには、シューシャンプーを使って水につけて洗う方法が紹介されていて、人工皮革も、汚れがひどい場合には水につけ、シューシャンプーで洗う方法が案内されています。
しかし、天然皮革になると、通常の手入れでは革用クリーナーを使い、水洗いは表面を傷める原因になるため、できるだけ避けるように案内しており、PUMAも天然皮革の水洗いを避けることを勧めています。
つまり、「スニーカーは水洗いできるか」というだけでは答えが一つにならず、キャンバスやメッシュなどの繊維系、人工皮革、天然皮革では、メーカーが想定している手入れ方法そのものが違ってきます。
「丸洗い」と「洗濯機」はさらに別の話
ASICSでは、一部の「水洗いをしても縮みにくい加工」や「型崩れしにくく洗濯機で洗うことが可能」という表示があるシューズを除き、コインランドリーを含む洗濯機での洗濯を勧めていませんし、家庭用の中性洗剤についても、同社ではシューシャンプーを推奨しています。
Nikeも、スニーカーを洗濯機で洗うことは推奨せず、手洗いを基本とし、メッシュやFlyknitについては、洗浄液を使って汚れを落とし、布で拭き取って自然乾燥させる方法を案内しています。
この違いを考えると、「丸洗いできるか」と「洗濯機で洗えるか」は分けて考えたほうがよさそうで、メーカーが水を使った手洗いを案内していても、洗濯機まで使った洗い方までは保証していません。
洗った後の乾かし方は共通している
洗うことにおいては、メーカー間で方法が分かれる一方、乾燥については、ほぼ似た案内が目立ちます。
基本的には、洗ったシューズの形を整え、風通しのよい日陰で乾燥させるよう案内されていて、直射日光やドライヤー、ヒーターなどによる強制乾燥は避けるよう明記されていてます。
夏のスニーカーなら、まず「素材」を見る
夏に履いたスニーカーを手入れするとき、いきなり水に浸すより先に確認したいのが、靴の素材とメーカーの案内。
メッシュや布などで、水洗いを案内している製品なら手洗いOKですし、人工皮革でも、メーカーによってはシャンプーを使った水洗いを案内しています。一方、天然皮革は水洗いを避ける案内が複数メーカーにあります。
さらに、同じ「メッシュ」「人工皮革」と呼ばれる素材でも、製品の構造や加工によって扱いが変わることもあり、実際にASICSも、特殊加工素材などではシューシャンプーが使用できない製品があると注意しています。
だから、夏の汚れを落とすときの順番は「水洗いするか」から考えるより、素材を確認する→メーカーのケア方法を見る→その方法に合わせて洗うとしたほうが安全。
スニーカーは「靴だから水に強い」のではなく、素材や製品によって水への対応が違います。
丸洗いできるものもありますが、それをすべてのスニーカーに当てはめるのは避けたほうがよさそう。