川崎フロンターレが、オフィシャルパートナーである「株式会社花葬」との協賛、川崎市および川崎市社会福祉協議会との協力により、終活ノート(エンディングノート)の新規製作・市内無償配布を開始するのだそうです。
自らの人生の終末期や死後に備え、親族や関係者がさまざまな手続きや判断を行う際に、その手助けとなる情報を書き残しておくためのノート。
人生の終末期における医療・介護や、死後の葬儀・埋葬の方法等についての希望を伝えられることに加え、預貯金や保険、借入などの資産状況なども、あらかじめノートに記しておくことで親族や関係者に伝えることができます。
高齢化社会の中で今後の社会課題としても挙げられる終活について「川崎フロンターレ算数ドリル」同様に、多くの市民に広く認知・活用していただくことで、終活をサポートする目的として製作・配布を決めたようですね。
内閣府の調査によれば、令和3年10月時点で総人口に占める65歳以上人口の割合・高齢化率は、28.9%、令和47年には、約2.6人に1人が65歳以上、約3.9人に1人が75歳以上になることが予測されているのだそうで、少子高齢化は今後ますます社会の課題となっていき、これから起こりうる社会構造の変化は、経済的な不安にも繋がりやすくなり、老後の生活に対する危機感だけでなく、自分がいなくなったあとのことを考えて「死後不安」も募らせています。
子世代の70%が親の終活に興味を持っているにもかかわらず、約20%の人しか親と終活について情報共有や話し合いが出来ていないという実態もあり、特に「相続」「介護」「葬儀」は、3分の2以上の人が、話も手続きも何も手を打てていない状況なのだそうで、こうした不安を少しでも解消するためには、親側の世代が、早いうちに正面から課題と向き合い、残される側のことも考慮し、しっかり考えた上で自分なりの答えを出しておくことが大切です。
終活ノートはA4サイズで全18ページで、家系図や健康状態、趣味といったパーソナル情報から医療・介護や、死後の葬儀・埋葬の方法等についての希望などを記入する欄が設けられており、マスコットキャラクター「ふろん太」「ワルンタ」「カブレラ」があしらわれているのが特徴となっています。