住まいのエンディングノート

投稿者: | 2024年6月24日

日本司法書士会連合会が、国土交通省及び全国空き家対策推進協議会と協力し「住まいのエンディングノート」を作成。

放置空き家の発生を防ぐため、住まいを相続した方へ住まいや土地などの情報を伝えていくことに加え、元気なうちから住まいの将来をご家族で話し合うきっかけとしていただくことを狙いとしているもの

現在、日本では空き家の数が増加し続けていて、大きな社会問題となっており、空き家は、適切に管理せずに放置してしまうと状態が悪化し、資産価値が下がるだけでなく、近隣の方の暮らしにも悪影響が及んでしまいます。

このような放置空き家を発生させないため、住まいを相続した人が判断しやすくなるよう住まいなどの情報を伝えることやあらかじめ住まいの将来をご家族で話し合うことで、行動を先延ばしにしないことが大切で、今回作成された「住まいのエンディングノート」は、家系図や建物・土地の所有の状況に加え、これらを将来どうしたいかなどの情報を住まいの所有者が記入できるものとなっています。

また、家族で一緒に住まいの将来を考えるきっかけとして活用でき、住まいの「活かし方」「しまい方」に関する制度や手続への理解を深めるために活用してもらうことが想定されています。

このノートが広く活用されることで、放置空き家の発生抑制や空き家の適切な管理につながるなど、空き家問題への対応の一助となることを期待しています。

司法書士は、空き家の発生原因の約55%を占める相続登記未了問題への対応のほか、空き家に関する相談対応や財産等の各種管理人への就任など、空き家問題の解決をサポートしています。