終活アプリ「楽クラライフノート」を展開するNTTファイナンス株式会社が、2021年11月に行った「50歳から80歳を対象とした終活に関する実態調査2021」によれば、多くの人は終活に興味を持ち、自らも取り組みたいと感じているにも関わらず、なかなか始められない、続けられないといった実態が見受けられたのだそうです。
そして「始められない」「続けられない原因」理由として以下のような項目があがったのだそうです。
- 意識/認識の壁(危機感の不足、必要性、目的意識)
- 合理性の壁(経済的な負担や実施するメリット)
- 難易度の壁(専門的な事や進め方の手順などが分からない)
- 手間の壁(記載や更新、管理の手間や面倒)
どうやら8割の人は終活に興味があるとはいえ、継続的に終活を行っている人はたったの2割程度となっており、始めてもなかなか継続することが出来ていないようです。
また実践していることについては、お金や家族のための終活実施が中心となっており、各年代別でも同様の傾向にあるようで、その中で健康のための項目や楽しむための項目も比較的上位に来ており、「備え」だけではなく、「第2の人生を楽しむ」ための項目も重視されているのだとか。
さらに様々な整理を行うことで身軽になった人や、何かあった際の準備ができて安心できた人が多く、50歳~65歳から終活をしている人は、第2の人生に前向きな気持ちになる人が多い傾向があるようです。
また、終活経験に関係なく、今後の人生においてどのようなことが不安となるのかという問いに対しては、「自身の健康管理」「認知症や介護への備え」「老後資金の過不足に関すること」が上位を占め、健康に関することとお金に関することへの関心が高まっているようです。
若いころには考えもしなかった、体の衰えや記憶力の低下などを自覚するようになってくる年代ですから、当然の結果と言えば、当然なのかもしれませんね。